外国人投資家への投資規制

今日はインド市場が寄付きから急落、一時取引停止となりました。
インド株式市場の海外資流入抑制策のニュースが出たのが原因です。
現地時間の午前中には取引再開して、SENSEXも殆ど戻しています。
結局、-1.54%で引けました。
(ニュースを聞いてすぐ買い出動しようと思い立たなかったので、チャンスを逃してしまいました・・・)


海外からの資金流出入をシャットアウトするような話ではなく、保有している証券等が紙クズになる心配も
なさそうです。
そう言えば、昨年11月もタイで似たような話が出て急落が起きましたね。
過剰流動性のために、急激なインフレや通貨高に苦しむ途上国、という構図なのかなと感じます。
欧米や日本と違って、途上国はそういった変動を対処するノウハウだとか、財務、産業のインフレへの
耐性が往々にして脆弱なことが多いからです。


ロイターの関連記事を載せておきます。

ニューデリー 17日 ロイター]
 インドのチダムバラム財務相は17日、外国人投資家による証券投資を規制する証券取引委員会(SEBI)の提案は一連の資本流入抑制策の一環だと述べ、SEBIの提案を支持する考えを示した。記者会見で語った。

 同財務相は、参加証書(PN)と呼ばれる間接的な投資手段を通じた外国人投資家による投資は依然として歓迎するとしながらも、現時点では資本流入を抑制することが重要で、この措置は長期的に市場にとってプラスになる、との考えを示した。

 SEBIは前日の取引終了後、PNを通じて海外から流入している資本を抑制することが緊急に必要だと指摘した。

 これについてチダムバラム財務相は「SEBIの決定は、国内への資本流入を抑制しようとするものだ」とした上で、政府はPNの禁止を支持しているわけではなく、提案は禁止措置ではない、と述べた。

 さらに「外国人が外国人機関投資家(FII)として登録し、その上で投資したいのであれば、それは最も歓迎する」と述べた。

 この日のインド株式市場は、寄り直後に一時9%安と急落し、1時間にわたり取引が停止された後、現地時間午前11時25分(日本時間午後2時55分)時点では4.6%安まで下幅を縮めている。