NY現況21 Black Monday 20th Anniversary
NY市場 2007/10/19の終値です。
ブラックマンデー20周年の日に相応しい(?)下落となりました。
暴落というほどではないですが、Trading-Collar(※1)が発動されました。
S&P500 | 1,500.63 | -39.45 (-2.56%) |
DJI | 13,522.02 | -366.94 (-2.64%) |
NASDAQ | 2,725.16 | -74.15 (-2.65%) |
NASDAQ 日足 2007/10/19
NASDAQ 週足 2007/10/19
ダウはすでに日足ボリンジャー -2σを下抜いていますが、NASDAQはまだです。
ただ、ダウも週足では13週線も割っておらず、割ってからこそが要警戒になります。
史上高値圏から中期トレンドに変調をきたしてこそ、暴落と呼ぶに相応しい下落が起きるのがよくあるパターンです。
歴史的な短期暴落も、日足でなくとも週足でも察知できます。
(今からショートを建てるのを推奨しているわけではありませんよ、警戒を要する場面になりそう、という話です)
ロイターの米市場サマリー記事を記載しておきます。
急落。1987年の株式市場暴落(ブラックマンデー)から20年を迎えたこの日、キャタピラー
が、住宅市場低迷の影響が米経済全体に波及していると警告したことが相場を圧迫し、2カ月ぶりの大幅安となった。
キャタピラーは、米経済が来年「景気後退に近づく、もしくは陥る」とし、同社が関わっている複数の産業はすでに景気後退に陥っているとの見方を示した。キャタピラーは5.3%安。
同社のコメントを受け、3Mなど大型製造業株全体が押し下げられたほか、資金が株式から米債市場に向かった。
3Mは8.6%安。液晶テレビ関連製品市場での業績悪化が懸念されている。
シュルンベルジェは11%安。四半期決算で北米部門の業績が弱かったことが嫌気された。原油価格が最高値から下げたこともでエネルギー株が軟調。エクソン・モービル は3.1%安。 ワコビア
は3.7%安。第3・四半期決算は、投資銀行部門の13億ドルの評価損が響き、この6年で初めての減益となった。
S&P金融株指数 <.GSPF> は、週間では2002年7月以来の大幅な低下となったほか、9月18日に米連邦準備理事会(FRB)が利下げを実施してから初めて下落した週となった。
米金利先物は米連邦準備理事会(FRB)が98%の確率で今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で25bpの追加利下げを実施するとの見方を織り込んだ。
(※1)
Trading-Collarは、NYSE総合指数が1日で一定以上の値幅変動が起きた場合にDOT(Designated Order Turnaround)
システムによる指数裁定取引を制限する措置です。
要は、1日での株価大変動を抑えるものです。
これと別にCircuit-Breakerという同様の目的の措置もあります。