需給関連統計1

先週末時点の3市場信用取引状況と裁定残について、チェックしておきます。
東証から発表される数値ですが、GCオプティキャストのサイトがチャート表示されて便利です。


貸借倍率は3.27ですね。
1次反発の過程で買い玉がそこそこ捌かれたようです。
それでも昨年6月底の頃の水準より高く、今回は個別の買い方が我慢している特徴が見えます。
主体別売買動向でも、個人が日経平均17000円位から突っ込み買いを始めていて、そのまま抱えた玉が多そうな印象です。
2〜3月の急落では同様の突っ込み買いで個人勝利の構図でしたが、今回はその学習効果を逆手に取られた格好ですね。
買い残、売り残とも、この3年程ではかなり低水準で、全体としては資金が引いているのが伺えます。

GCオプティキャスト 貸借倍率 チャート

GCオプティキャスト 信用買残(株数) チャート

GCオプティキャスト 信用売残(株数) チャート


評価損率は-13.2%と8/17からは大分改善しましたが、まだ相当に痛んでます。
GCオプティキャスト 評価損率 チャート


裁定買残は16億957万株で、8/17から1000円近く戻した割には増えてません。
やはり、この3年程ではほぼ最低水準です。
7月からの暴落と反発は裁定買残の大きな変化無く、2月の時ほど先物で振り回したわけでは無いのかもしれません。
とはいえ、2002〜2003年頃は、今より10億株も少ない水準まで裁定解消売りが出ています。
先物主導で下げる爆弾は、まだまだ残っていることに違いはありません。

GCオプティキャスト 裁定買残(株数) チャート