リスクプレミアム1

どの株式インデックスや、銘柄に投資する価値がありそうか?
という判断の際、好んで使っている指標にリスクプレミアムがあります。

リスクプレミアムとは、株式のようなリスク商品に対して市場が要求する、リスク分のリターンの上乗せです。
んん?何言ってるんだか分かりませんねえ?
例を示しましょう。


次の金融商品があるとします。


(1) 1年後、100%保証で120万円となって戻ってくる100万円の金融商品
(2) 1年後、75%の確率で160万円となって戻ってくるが、25%の確率で0円となる100万円の金融商品


簡単な計算ですが、(1)、(2)とも利回り期待値は1.2倍(20%利回り)です。
資金と時間が大量にあって、繰り返し投資するなら(1)、(2)どちらでも同じ結果に収束します。
さて、投資するとしたらどちらを選びます?
資金に余裕がある方、ギャンブラーな方は(2)を選ぶこともあるかもしれませんね。
が、私達は限られた資金と時間の中で投資してリターンを求めます。
少なくとも、(2)に資産全額を投資する人はいないでしょう。
基本的には(1)を選ぶはず。
同じリターンならローリスクを選ぶことこそ投資の王道というものです。
(そういうもんだと納得してください(笑))


では、次の商品があればどうでしょう。


(3) 1年後、75%の確率で160万円となって戻ってくるが、25%の確率で0円となる80万円の金融商品


(2)が元本80万まで値下がりしたものですが、利回り期待値は1.5倍(50%利回り)です。
(1)と(3)なら、どちらを選びます?
資産が100万しかなければ、結局(1)を選ぶ人は多いでしょう。
しかし、資産が1億円くらいあれば、(3)も少し買ってみようという人は多そうです。
バーゲンセールで元本50万円まで値下がりしたら? この商品は、ますます買われるでしょう。
リスク商品はリスクを取る以上、ノーリスク商品より期待リターンの上乗せが無ければ買われません。
この期待リターンの上乗せがリスクプレミアムです。


今日はここまで。
(続きはまた今度)