NY現況18 リセッションリスク拡大

NY市場 2007/09/08の終値です。

S&P500 1453.55 -25.00(-1.69%)
DJI 13113.38 -249.97(-1.87%)
NASDAQ 2565.70 -48.62(-1.86%)



S&P500 日足 2007/09/08



S&P500 週足 2007/09/08



DJI 日足 2007/09/08


昨晩は米8月雇用統計で非農業部門雇用者増減 -4,000人(予想 +110,000人)と2003/8以来、4年振りのマイナスに
転じたことが報じられました。
リセッション(景気後退)リスクが高まっていると受け止められて、大幅下落。
この雇用統計発表で、FRBが今月FFレートを引き下げることは市場ではコンセンサスになりつつあるようです。


テクニカル的には史上最高値ピークアウトから、高値圏での乱高下によるボラティリティ増大が収まらず。
今週週足も大き目の陰線となり、2次反発はほぼ20WMAまでで止まりました。
25DMA、13WMAも割ってます。
危険なシグナルが揃っており、2番底または大底探りの展開だと思います。


為替もドル円 113.37、ユーロ円 156.07と昨晩、一気に円高が進みました。
特にドル円は下値抵抗ポイントの114円を割り込み、このあとの抵抗ポイントはかなり下、112円付近になります。


NY現況17 7の年のアノマリーでは歴史的暴落の季節的アノマリーを挙げましたが、日柄に関しては55日の法則というのもあります。
DJI(NYダウ)は史上最高値ピークアウトから55日後前後で暴落が起きるというものです。
今回の場合、史上最高値を付けたのが7/19ですから、55日後は来週9/12となります。
1929年のブラックサーズデー、1987年のブラックマンデーはこの法則にぴったり当てはまります。
1997年のマニックマンデーの場合はもう少し日柄長く、約10週です。


来週から再来週にかけて下記スケジュールで米金融メジャー企業の決算発表もあり、危険な期間が続きます。
BEAR STEARNS   2007/09/13
FANNIE MAE    2007/09/17
LEHMAN BROTHERS  2007/09/18
MORGAN STANLEY  2007/09/19
GOLDMAN SACHS   2007/09/20