日経現況4 暴落

本日の日経平均は15273.68 -874.81(-5.42%)で引けました。



日経平均 日足 2007/08/17



日経平均 週足 2007/08/17


水曜日に節目の16530円を割ってから次々と下方の節目を突破するという、テクニカル無視の破壊的な下落。
特にこの日は、もはや暴落と言うべきレベルです。悲鳴が聞こえるようでした。
1950年に日経平均算出を始めて以来、1日の下落率ランキングで第16位にランクインする記録となりました。
下落幅では、バブル崩壊時に1000円超の下落がけっこうあるためベスト20入りしていませんが、それでも
この800円超の下落幅は2000年のITバブル崩壊時以来です。

順位 年月日 日経平均 下落率
1 1987/10/20 21,910.08 -14.90%
2 1953/03/05 340.41 -10.00%
3 1970/04/30 2,114.32 -8.69%
4 1971/08/16 2,530.48 -7.68%
5 2000/04/17 19,008.64 -6.98%
6 1949/12/14 98.50 -6.97%
7 1953/03/30 318.96 -6.73%
8 2001/09/12 9,610.10 -6.63%
9 1972/06/24 3,421.02 -6.61%
10 1990/04/02 28,002.07 -6.60%
11 1991/08/19 21,456.76 -5.95%
12 1971/08/19 2,190.16 -5.93%
13 1990/08/23 23,737.63 -5.84%
14 1998/10/08 13,026.06 -5.78%
15 1995/01/23 17,785.49 -5.60%
16 2007/08/17 15,273.68 -5.42%
17 1974/10/09 3,355.13 -5.41%
18 1997/11/19 15,842.46 -5.29%
19 1997/12/19 15,314.89 -5.24%
20 1997/11/25 15,867.53 -5.11%

(http://www.nikkei.co.jp/nkave/about/history_1.htmlより)


この日はアジア市場全般にボロボロでしたね。香港市場もH株指数が一時9%超の下落率となるなど、
どこもかしこも破滅的でした。(香港は引け1時間前くらいから一気に戻してます。理由は分かりません。)


取引記録にもあるように現物を仕込んだのですが、買ったそばから含み損が増えていく状況。
この恐怖感は確かに久しぶりという感じでしたね。
昨年、14000円付近まで下落した時よりもずっと恐怖を感じました。
ちなみに、こういう崩落続きの時は、後場寄りが下落しやすいです。
ネット証券顧客の保証金不足による強制決済売りが後場寄りに集中するからです。
任天堂を始めとして、川崎汽船、丸紅、第一中央汽船、山陽特殊、新日鉱HD、三井造、佐世保重など、
相場を牽引してきた好業績株も一時または引けでS安続出でした。


なお、日本時間21:00頃にFRBから緊急の公定歩合引き下げが報じられて、NY市場、CME日経とも持ち直しています。
CME日経平均ドル建ての終値は15835(+535)となってます。
来週は少し落ち着くかもしれません。
ただ、景気後退の種が既に埋ってるとすれば、金利引下げや資金供給くらいでは簡単には止められません。
サブプライム問題が落ち着くまでは、気を引き締めて掛かりたいところです。
そろそろっと戻して、もう大丈夫なのかな?と思った頃が危ないかもしれませんね。


いやはや、とんでもない1日でした。