NY現況14 節目割って
NY市場 2007/08/03の終値です。
S&P500 | 1433.06 | -39.14(-2.66%) |
DJI | 13181.91 | -281.42(-2.09%) |
NASDAQ | 2511.25 | -64.73(-2.51%) |
NASDAQ 日足 2007/08/03
前回記載した短期的な下値の節目を完全に割り込んだ格好です。
DJIだけは比較的まだ堅く、揉み合いトレンドが崩れきっていないようにも見えます。
S&P500、NASDAQ、SPYはかなり酷い崩れようですね。
S&P500の3年週足チャートも載せました。
長期トレンドではまだ第1下落波動の範囲であることが良く分かると思います。
押し目のレベルで終るのか、長期の下落トレンド転換となるか分かりませんが、本格的な買い出動は怖いところです。
NY市場にショックを与えた要因としては、サブプライムローン問題が低リスクローン市場にも波及していると
カントリーワイド・フィナンシャル CEOが発言したことが大きいように思います。
なお、サブプライムローンに関しては、不良債権化のピークは2008年からと言われてます。
IOローン、ネガティブ・アモチゼーション・ローンといった特定期限から返済額が急増する仕組みのローンが
多いのですが、この期限が3年のものが多く、2005年が住宅市場のピークだったから、という理由だそうです。
この理由から考えると、2008年から本格化して事態の収拾はさらに先になる可能性もありますね。
この種の債権は証券化されているのですが、それを担保に2階建て、3階建てで投資することがあるので、
負の連鎖が加速していく事があります。
投資資金以上に高く高く積み上げられたポジションゆえの怖さです。