2007前半戦フォローアップ

私が2年ほど前から強気に投資し続けている香港市場ですが、今年も2月の同時株安以降は非常に堅調でした。
今年の前半戦を大雑把に振り返ってみようと思います。
まずは指数の長期チャートです。(GEMは省略)



香港H株指数 週足 2007/07/10



香港レッドチップ指数 週足 2007/07/10



香港ハンセン指数 週足 2007/07/10


ハンセンが若干弱いですが、凄まじい過熱感です。
特にQDII投資枠拡大のニュースが出た5月上旬以降は上げに上げてきました。
今年3月からの上昇は、過去の2005/10〜2006/4、2006/7〜2007/2と遜色の無い大相場になりつつあります。
ファンダメンタル的には、平均予想PERはH株 20.44、ハンセン 16.69で、成長性を考えればまだ割安なくらいです。


しかし、過熱感や日柄から見ると、もうそろそろ、という所が近付いているように思うのです。
長期ではまだ伸びていく市場だと思いますし、粘りに粘るのも一法でしょう。
しかし中期調整はいつ来てもおかしくない、という気持ちの準備だけはしています。
きっかけは、サブプライムか、世界の(とりわけ中国、日本の)金利上昇か、何なのかは分かりませんが。


銘柄では、4、5月はGEM中心の小型株相場、6月頃からQDIIの思惑で大型が買われてきました。
特にH株を中心に大型はいいところまで買われてあまり割安感は無いので、買いたくなるものは少ないですね。
中型、小型は、割安放置されているものがありますし、また循環物色されると思うのでチャンスと見てます。
セクターでは市況で上げてきた非鉄、海運は上昇余地ありとはいえ、高リスクですね。
狙い目は、あくまで中国内需拡大の恩恵を受けるものが基本。
無難に行くなら、証券セクターや港湾、鉄道、道路などのインフラ系。
金融でも保険は割高感のあるものが多く、パスですね。人寿や平安保険等は堅い銘柄だとは思いますが。
不動産は長期では面白そうですが、追加抑制策が気になるところでしょうか。
アクティブに狙うなら、国内向けの電子、機械、薬品、化学、食料品等の製造業または小売りが良いと思ってます。