バルチックドライ指数

昨年からの海運株の高騰をご存知の方は多いと思います。
今さら?の感もあるんですが、海運に関する重要指数について触れてみようと思います。


海運会社の収益に影響する主な指標としては、為替、原油価格、海上輸送運賃があります。
この最後の、運賃を示す重要指数がバルチックドライ指数(BDI)です。
バルチックドライ指数は石炭、鉄鉱石、穀物等のメジャーバルク、砂糖、木材等のマイナーバルクの運賃市況を
統合して指数化しています。
バルチックドライ指数のチャートはBaltic Exchange Dry Index (BDI) & Freight RatesまたはDryShips Incで見る事ができます。
2006年からの高騰が凄まじいですね。2004年の高値を越えてきました。
さらに国内の細かい種別ごとの運賃市況などは日本海事新聞のHPで見る事もできます。


バルクキャリアを扱う海運株はバルチックドライ指数に強く連動します。
(実際、バルチックドライ指数が上昇すれば、業績に大きく寄与するのですけど)
国内では新和海運乾汽船がありますが、中国の太平洋航運などもバルチックドライ指数に連動して、
殆ど似たような株価値動きになってますね。



新和海運 週足 2007/07/06



太平洋航運 週足 2007/07/06


これじゃ、バラ積み船業の海運銘柄ならどれでも同じじゃないの?と考えるのはちょっと違うとは思いますが。
ちなみに国内海運大手の商船三井川崎汽船などはコンテナカーゴ等、ドライバルク以外もかなり扱ってますね。


問題は、バルチックドライ指数の今後の見通しは?となりますが、そんなの分かりません・・・(汗
大きなピークを付けにかかっているところなので、今からの買いは相当にリスキーと見るべきなんでしょうね。